ノーベル医学生理学賞
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本庶佑教授のインタビューで思ったこと
先日、本庶佑教授がノーベル医学生理学賞を受賞されたというニュースが、朝から賑わっていた。
なんでも、がんの免疫治療に有効な治療薬を開発し、それはがん治療にとっての改革であるらしい。
こちらの話に関しては、無知の私にとっては次元が違いすぎて、有り難いとしか言いようもない話である。
しかし、インタビューで話されていた内容に、私は聞き入ってしまった。研究とは、ほとんどが無駄といっていいほど、無駄ばかりである。ただ、その無駄と思われる研究結果の中からたった一つの研究成果が、成功へと導くきっかけになる。と、クールに言っておられた。結果がどう出るか解らない長い道のりに、ひたすら己を信じて突き進む事への体力・気力・忍耐力を考えたら簡単ではない話である。教授のストイックな性格は、半端ではないと改めて感心する。人はよく、簡単に諦めるな、ネバーギブアップだ!と、かっこよく言いたがる。しかし、あれこれと理由をくっつけて妥協してしまう。
私たちは、機械の性能が目標に達しないとき、あの手この手と知恵をしぼる。時には挫けそうになる時もあるが、妥協は許されない。やはり、ここには本庶教授が何度も言っておられるのと同様に、勇気を持ってチャレンジし、諦めない強い心を持っていると自負している。